フリーランスエージェントの概要とメリット・デメリット【現役フリーランスが説明】

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フリーランスになりたいけれど、営業力にも人脈にも自信がなくて契約が取れる気がしない。あるいは契約書の作成の自信がない。このような方はいませんか?

フリーランスエージェントはそのような「自分で契約を取ってくる自信がない」人向けの頼れるサービスです。

この記事では、フリーランスエージェント、特にITエンジニア向けのエージェントについて説明します。

フリーランスエージェントはフリーランスと雇用側の仲介を行うサービスですが、この記事はフリーランスの立場として利用する人が対象です。なかなか契約が取れないフリーランス、エージェントに興味を持ったフリーランスなどに向けた記事になります。

この記事を書いている土谷は現役のフリーランスITエンジニアです。というエージェントと契約をして案件に参画しています。実際にフリーランスエージェントを使った経験をもとにして、概要やメリット・デメリットをまとめますのでぜひ読んで見てください。

もしテックビスに関する質問や相談があったら、Twitterブログのお問い合わせから連絡をください。私が担当してもらっているテックビズの営業への紹介もしています。

この記事の概要
  • フリーランスエージェントは案件を探すフリーランスと人材を探す企業を仲介するサービス
  • フリーランスには、営業と契約を代行するサービスを提供する
  • メリットは営業力がないフリーランスにも多くの案件を提案してくれること
  • デメリットは契約時にマージンを取られること
  • 大抵のフリーランスITエンジニアにとっては、利用するメリットがデメリットを上回る
目次

フリーランスエージェントの概要

フリーランスエージェントとは、案件を探すフリーランスと人材を探す企業を仲介するサービスです。この記事ではフリーランス側からの視点でサービス内容を説明します。また、対象とするのはフリーランスのITエンジニアです。

フリーランスエージェントはフリーランスに対して以下のようなサービスを提供します。

  • フリーランスのスキルや希望条件に見合った案件の紹介(案件はほぼ月いくら、時給いくらの準委任契約)
  • スキルシートの添削や面談の練習など、契約締結までのサポート
  • 契約や請求処理の代行
  • キャリアプランの相談

その他、エージェントによっては独自のサービスを行っているところもあるようです。なら税理士を無料で利用できる、なら契約が途切れた期間も報酬を保証するなど。

大抵のフリーランスにとっては、案件の紹介が最も重要なサービスになるでしょう。個人で企業からの案件を取得するのは、よっぽどの人脈がないと難しいです。しかし、エージェントに依頼すれば多くの案件からあなたにマッチするものをさがしてくれます。

基本的に、エージェントを通じて契約が締結されるまではサービスは無料です。その代わり、契約を結んだ際に手数料(マージン)が取られます。

エージェントとしても契約が結ばれないと手数料が取れませんので、契約を取るためのサポートも色々してくれるわけです。

土谷

フリーランスエージェントは一人だと難しい営業や契約を手伝ってくれます。プラスアルファのサービスがあるところも。

フリランスエージェントのメリット

フリーランスエージェントを利用することのメリットには次のようなものがあります。

個人では絶対に探せないくらい多くの案件を持っている

とにかく一番大きいのがこれです。個人の営業力ではほぼ不可能なくらいの案件を抱えており、その中からあなたの希望や経歴にマッチしたものを紹介してくれます。

紹介してくれる案件数はエージェントの規模やあなたのスキルに依存するので単純にどのくらいと例を示すことはできません。

一応の参考として、私のケースを2パターン提示しておきます。利用したエージェントはどちらもです。どちらのケースでもかなり多くの案件を紹介してもらえています。

実例1:実務経験3年+半年、間に15年のブランク

実務経験の合計3年半はずっとJavaでサーバーサイドを触っていました。

このときはその流れで普通にJavaのサーバーサイド案件を希望。単価はブランク明けということもあり月40万円くらい。

紹介してもらえた件数は40件、うち25件で書類選考してもらい、5件面談まで行き、内定は2社でした。

会社に所属した状態で案件をさがしてもらったのですが、書類選考突破率がかなり低く、月40万だとフリーランスになるリスクと釣り合わないと判断して結局このときはお断りしています。

実例2:実務経験3年+1年8ヶ月、同じく間に15年のブランク

その後もう一度案件をさがしてもらったのが前回から1年ちょっと経過したとき。

Go言語とReactを並行で作業する経験を積んでいたので、Javaよりも高単価案件が多いこの2つでさがしてもらいました。単価はかなり強気で80万円前後。

紹介してもらえた案件が28件、27件で書類選考してもらい、9件で面談まで行き、内定は3勝2敗4辞退(途中で決めたので)でした。

決定した案件はGo言語のもので、月単価78万円。単価だけで言えば80万円のものもあったのですが、仕事内容を優先してちょっと安い方を選びました。現在(2023年3月)参画しているのはこの時決まった案件です。

自分の市場価値を正しく判断してくれる

自分一人だと、なかなか自分の市場価値を知ることができません。社内で作業している会社員だと直接的な数字はでませんし、SESだとしても商流によって金額が大幅に変わってしまいます。

フリーランスエージェントには多くの案件が集まります。どのくらいの経験ならいくら位になるという情報も多いです。したがって、あなたの経験だとどのくらいの単価になるのかというのがかなり正確にわかります。

ちょっと上で書いた案件を探すときの希望単価も、エージェントと相談の上決めたものです。

予想外に低かったのが実例1のケース、高かったのが実例2のケースになります。私一人ではさっぱり自分の価値を把握できませんでした。

面倒な契約や請求の処理を代行してくれる

フリーランスとして契約を結ぶとなると、色々面倒な書類が必要になります。

エージェントを通しての契約であれば、最初にエージェントと簡単な契約を交わしておけばあとはエージェントがやってくれるのでかなり楽です。

また、企業への請求もエージェントが行ってくれます。請求をを送り忘れたということもなくなりますし、支払いサイト(支払いまでの期限)も安定します。

例えばだと月末締めの翌月20日払いと決まっているので、フリーランスの弱点である収入の不安定さをある程度カバーできます。

エージェントによっては福利厚生が受けられる

これはすべてのエージェントがやっているわけではありませんが、一部のエージェントは独自の福利厚生を提供してくれます。

フリーランスに役立つサービスの割引、税理士の無料サービス、フリーランス協会の会費負担など様々です。

正直これだけを目的にエージェントを選ぶほどのものではありません。それでもメリットはメリットなのでたくさんあるエージェントからいくつかをピックアップする際の参考くらいにはなるでしょう。

土谷

大きなメリットはたくさん案件を紹介してくれて、契約や請求など事務処理を代行してくれることです。

フリーランスエージェントのデメリット

一方、エージェントを利用することのデメリットは以下のようになります。

手数料(マージン)が取られる

一番大きなデメリットは多分この手数料(マージン)です。フリーランスエージェントとしてもどこかで利益を上げる必要があります。それがこの手数料です。

マージンがいくらということを公開しているエージェントは少ないのですが、公開しているところをまとめるとこんな感じでした。

エージェント名マージン率ソース
PE-BANK8%-12%公式HP
テクフリ10%の案件多数(全部ではない模様)公式HP
エンジニアファースト5%公式HP
Midworks40%以下A8.net(A8.netに登録しないと見れません)
フリーランスエージェントのマージン率

非公開のところは10%から20%くらいであると推定します。

ある程度経験がないと相手にしてもらえない

いくらフリーランスエージェントが多くの案件を抱えているといっても、実務経験0で入れる案件は流石にほとんどありません。

実務経験が1年に満たない状態だと、多くのエージェントから門前払いされます。

少し特殊ではありますが私の場合だと、実務経験3年+15年のブランク+復帰後半年という状態でいくつかのエージェントに相談を申し込みました。対応してくれたのは3社、実際に案件紹介まで行ったのは2社でした。

一応面談はしてもらったけど紹介できる案件はないと丁寧に説明してくれたのが、案件紹介までしてくれたのがです。

残りはメールで紹介できる案件はないという返事が返ってきました。就職活動で言うところのお祈りメールです。

テックビズのコンサルタントに聞いたところ、実務経験が1年はないと紹介できる案件はものすごく限られるとのこと。タイミングが良ければ実務経験不問の案件があるかもしれませんが、大抵は紹介できる案件がないと断られることになります。

案件を紹介してもらっても必ず契約が結べるとは限らない

ある程度経験があるエンジニアであればそれなりの件数を紹介してもらえます。

ただ、その段階ではあくまでも案件の紹介であり契約が確定しているわけではありません。そこから書類選考と面談があり、それらを通過して初めて契約となります。

紹介してもらえる以上全く契約ができない案件ではないはずですが、それでも結構な割合で落とされることもあるはずです。特に面談が苦手な人は大変でしょう。

エージェント側もサポートはしてくれると思いますが、最終的には自分でどうにかするしかありません。

ほとんどの案件が準委任契約

ITエンジニア向けのフリーランスエージェントが紹介してくれる案件は、ほとんどが月いくら、時給いくらの準委任契約になります。請負はほとんどありません。少なくとも私は請負の案件は紹介されませんでした。

請負での仕事をしたいのであれば、エージェントではなく自分で営業をせざるを得ません。

土谷

デメリットは契約するときに手数料が取られることです。人によってはうまく契約まで話が進まない可能性もあります。

まとめ:大抵のフリーランスにとってエージェントは必須

フリーランスエージェントとは、案件を探すフリーランスと人材を探す企業を仲介するサービスです。フリーランスITエンジニア一人だと難しい営業や契約を手伝ってくれます。

メリットとしては以下のようなものがありました。

  • 個人では絶対に探せないくらい多くの案件を持っている
  • 自分の市場価値を正しく判断してくれる
  • 面倒な契約や請求の処理を代行してくれる
  • エージェントによっては福利厚生が受けられる

一方、デメリットは以下のとおりです。

  • 手数料(マージン)が取られる
  • ある程度経験がないと相手にしてもらえない
  • 案件を紹介してもらっても必ず契約が結べるとは限らない
  • ほとんどの案件が準委任契約

月いくらの準委任契約を探しているフリーランスITエンジニアにとっては、「個人では絶対に探せないくらい多くの案件を持っている」というメリットがあまりにも大きいため、ほぼ必須のサービスであると考えます。

自分一人で10件20件の契約を探し出せる人はほぼいないでしょう。

逆に請負契約を探している場合となるとフリーランスエージェントは役に立たないです。その他の手段を探す必要があるでしょう。

このサイトの名前は「TECHBIZ nut」と言います。意味としてはTECHBIZ(テックビズフリーランス)のnut(ファン)くらいの意味です。

この名前の通り、私としてはフリーランスエージェントを利用するならをおすすめします。また、相談するだけならただなのでテックビズ以外のエージェントにも話も持ちかけて、複数のエージェントから相性がよいところを探すのも良いかと思います。

もしテックビスに関する質問や相談があったら、Twitterブログのお問い合わせから連絡をください。私が担当してもらっているテックビズの営業への紹介もしています。

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